【目的】本研究の目的は,通所系サービス利用者の参加と生活空間に関連する環境因子の特徴を横断的研究により明らかにすることである。【方法】対象は,65歳以上の通所系サービス(通所介護,通所リハビリテーション)利用者99名とした。参加の指標はCommunity Integration Questionnaire, 生活空間の指標はLife Space Assessment, 環境因子の指標はHome and Community Environmentの下位尺度とした。仮説モデルを作成し,構造方程式モデリングにて検証した。【結果】参加の種類に応じて関係する環境因子が異なり,参加と生活空間には交通,住民の態度,コミュニケーション支援用具に関する環境因子が直接的または間接的に影響していた。【結論】参加の種類に応じて異なる環境因子が参加や生活空間に影響を与えることが明らかとなり,参加に関係する環境因子は,参加を介して間接的に生活空間へ影響を及ぼすことが示唆された。
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