理学療法学
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骨・関節疾患『スポーツ障害』
スポーツ外傷におけるバイオメカニクス
―膝前十字靭帯損傷の診断・治療・後療法を中心に―
星川 吉光
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1988 年 15 巻 2 号 p. 140-144

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抄録
運動器の疾患を扱う整形外科, リハビリテーション科では特にバイオメカニクスの考え方が, 診療のすべての部門, 各段階において不可欠である。とりわけスポーツ外傷や障害の診断, 治療にあたっては, バイオメカニクスが最も重要なアプローチとなり, バイオメカニクスにより運動機能を工学的, 力学的に定量化, 客観化することが可能となってきている。しかし複雑な生物の運動をすべて工学的に解析することは困難で, 大部分が未知の分野であることを知らされる。ACL損傷の診断, 治療, 術後療法について, 何がわかっていることで, 何がわかっていないことなのか整理することにより, バイオメカニクス的研究における可能性と限界を論じる。
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© 1988 公益社団法人 日本理学療法士協会
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