理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770
原著
トレンデレンブルグ徴候が陰性となるために必要な等尺性股外転筋力値
坂本 年将
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 21 巻 4 号 p. 251-255

詳細
抄録

トレンデレンブルグ徴候が陰性となるために必要な等尺性股外転筋力値を変形性股関節症患者87例139股において求めた。Sharp角が50度以上でCE角が0度以下のような臼蓋による大腿骨頭の被覆不良例を除き,等尺性股外転筋トルクが,体重の0.82倍と大腿骨頭中心から恥骨結合中心を通る垂線までの距離との積の100%以上,または体重1kg当り0.8Nm以上あれば,ほとんどの症例においてトレンデレンブルグ徴候は陰性になると考えられた。

著者関連情報
© 1994 公益社団法人 日本理学療法士協会
次の記事
feedback
Top