2026 年 53 巻 1 号 p. 36-43
【目的】本研究では,歩行支援ロボットHybrid Assistive Limb(以下,HAL)とウェルウォークWW-2000(以下,WW)を用いた回復期脳卒中後患者の介入開始時の身体機能と練習効果を後方視的に比較した。【方法】各ロボットで2週間以上歩行練習を実施した患者をHAL群とWW群に群分けし,歩行自立度,下肢運動機能,バランス能力,日常生活自立度,認知機能を評価した。【結果】介入開始時,年齢や歩行自立度,認知機能は差がなく,他の項目はHAL群で有意に高値だった。介入前後の変化量は両群で有意な改善を示し,特に歩行自立度とバランス能力はHAL群がWW群より改善度が高かった。【結論】下肢運動機能やバランス能力,日常生活動作能力が比較的高い患者にはHAL, 低い患者にはWWが選択されていた。さらに,HALは歩行自立度およびバランス能力の改善に有利で,WWは重度障害例でも効果が期待できることが示唆された。