論文ID: 11120
【目的】福山型先天性筋ジストロフィー(Fukuyama Congenital Muscular Dystrophy:以下,FCMD)に対するGross Motor Function Measure(以下,GMFM)の信頼性と妥当性を検討する。【方法】FCMD38 名(男性20 名,女性18 名),平均年齢10.5 歳を対象とした。信頼性はテストリテスト法を用い,級内相関係数(ICC(1.1))と測定の標準誤差(以下,SEM)を算出し,Cronbach’sα 係数で内的整合性を求めた。併存的妥当性は運動機能レベルと,構成要素妥当性は年齢と検討した。【結果】ICC(1.1)は0.96 以上,Cronbach’sα 係数は0.96,SEM は2.1 ~4.3%であった。併存的妥当性は0.90 以上,構成要素妥当性は0.70~0.75 であった。【結論】GMFM はFCMD の粗大運動機能評価尺度として高い信頼性と妥当性が確認できた。