理学療法学
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多施設共同研究による大腿骨近位部骨折を受傷した精神疾患患者の理学療法終了時FIM 運動項目得点に影響する因子の検討
石橋 雄介上薗 紗映下平 貴弘倉持 正一池田 拓洋加賀野井 聖二
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論文ID: 11658

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抄録

【目的】本研究の目的は,多施設共同研究により精神疾患を合併した大腿骨近位部骨折患者のPT 終了時FIM 運動項目得点に影響する因子を明らかにすることである。【方法】精神疾患を合併した大腿骨近位部骨折患者193 名を対象とし,重回帰分析を用いてPT 終了時FIM 運動項目得点に影響する項目を抽出した。【結果】重回帰分析の結果,年齢(β = –0.13),受傷前歩行自立(β = 0.21),受傷時自宅(β = 0.10),開始時FIM 運動項目(β = 0.46),認知項目(β = 0.27)がPT 終了時のFIM 運動項目に影響する有意な因子として抽出された。【結論】精神疾患を合併した大腿骨近位部骨折患者において,年齢,受傷前の歩行自立度,受傷時の生活場所,PT 開始時FIM がPT 終了時FIM 運動項目得点に影響することが明らかとなった。

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