理学療法学
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外来での定期的な自主トレーニング指導を実施し,身体機能と手段的日常生活動作が改善した乳がん多発脳転移の一症例
草場 正彦勝島 詩恵沢田 潤胡麻 夏帆大浦 啓輔伊藤 武志真壁 昇惠飛須 俊彦柳原 一広
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論文ID: 11707

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抄録

【緒言】定期的な外来でのがんリハビリテーション(以下,外来がんリハ)を実施し,身体機能と手段的日常生活動作(以下,IADL)が向上した進行乳がんの症例を経験した。【症例】52 歳,乳がん多発脳転移にて5 年間,外来化学療法中の女性。外来がんリハ介入時,IADL の評価であるFrenchay Activities Index(以下,FAI)は18 点,身体機能の評価であるShort Physical Performance Battery(以下,SPPB)は6 点(バランス1 点,歩行4 点,起立1 点)であった。外来がんリハは13 週間の間に1回20分,合計9 回,外来化学療法室で筋力増強運動とバランス練習および自宅での自主トレーニング指導を実施した。介入後,FAI は23 点,SPPB は9 点(バランス3 点,歩行4 点,起立2 点)に改善した。【結語】定期的な外来リハ介入により身体機能が向上し,IADL の改善につながった可能性が示唆された。

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