理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

重度脳卒中患者の回復期リハビリテーション病棟退院時の日常生活動作の因子と入院時能力との関係性
渡辺 智也小島 伸枝木村 憲仁
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 12172

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【目的】重度脳卒中者の退院時Functional Independence measure(以下,FIM)の要因と転帰先,入院時能力の関係を検討する。【方法】回復期リハビリテーション病棟入院時にFIM 運動項目値が38 点未満の脳卒中者47 名を対象に退院時FIM 値の因子分析を実施。因子得点と転帰先の関係を調査し,入院時Functional Movement Scale(以下,FMS)値,FIM 値を,偏順位相関分析を実施した。【結果】自宅転帰者は全員が介助者を要していた。因子分析では2 因子が抽出され,自宅転帰者15 名中,食事・整容がかかわる第2 因子の因子得点が0 以上の症例が14 名であった。第1 因子は入院時FMS 複数項目と,第2 因子は入院時FIM 認知項目値と相関が高かった。【結論】自宅転帰には両因子得点が高いと可能性が高く,入院時FMS とFIM 認知項目は両因子の予測の一助となる可能性がある。

著者関連情報
© 2022 日本理学療法士学会
feedback
Top