理学療法学
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BMI区分別にみた地域在住中高齢者における指輪っかテストの結果と基本チェックリストによるフレイルの関連
谷出 敦子 吉田 司渡邉 大輝中潟 崇山田 陽介澤田 奈緒美岡林 恵島田 秀和西 信雄宮地 元彦
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論文ID: 12373

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抄録

【目的】Body Mass Index(以下,BMI)区分別に指輪っかテストの結果とフレイルとの関連を明らかにすること。【方法】大阪府摂津市および阪南市在住の中高齢者を対象に実施した無記名式郵送調査の回答者8,319人を対象とした。指輪っかテストは,下腿最大周囲長と対象者自身の両手の母指,示指で作る輪の長さの比較から,短周囲長群,等周囲長群,長周囲長群に分類した。フレイルは基本チェックリストを用いて評価した。多変量解析にて指輪っかテストの結果とフレイルの関連を検討した。【結果】フレイル該当割合は,短周囲長群26.6%,等周囲長群16.6%,長周囲長群19.9%であった。なかでも高BMIかつ短周囲長群の39.4%がフレイルに該当し,等周囲長群に比べて有意に高く(オッズ比2.51),身体面,精神心理面,社会面の幅広い下位領域の低下が確認された。【結論】指輪っかテストで短周囲長群に該当する肥満者は,フレイル該当割合が有意に高い可能性が示唆された。

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