理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
健常者における片肘立ち位の圧中心軌跡の測定再現性ならびに肩関節角度の相違による影響
古山 智子篠崎 雅江佐々木 誠上 せつ子宮崎 純弥山上 弘義
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キーワード: 片肘立ち位, 圧中心, 再現性
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2001 年 16 巻 4 号 p. 197-201

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抄録

片肘立ち位の安定性の把握を目的とし,健常若年者18名を対象に片肘立ち位の圧中心(COP:Center of Pressure)軌跡を測定し,その再現性ならびに肩関節角度の相違による影響について検討した。COP測定は,片肘立ち位で静止した静的条件と,片肘立ち位にて前 · 後 · 頭部 · 尾部方向へ上半身を移動した動的条件にて行った。その結果,静的条件では重心移動距離,動的条件ではY軸(フォースプレート縦方向)最大振幅において再現性を認めた。また,肩関節外転30°,45°,60°の片肘立ち位におけるCOPの比較では,静的条件,動的条件とも全てのパラメータにおいて有意差は認められなかった。障害者において片肘立ち位における安定性の不備の原因を解明するためのさらなる検討が重要である。

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© 2001 by the Society of Physical Therapy Science
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