理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
背臥位からの立ち上がり動作の所要時間測定における検者間・検者内信頼性の検討
対馬 栄輝
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2002 年 17 巻 2 号 p. 93-99

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抄録
背臥位からの立ち上がり動作の評価としては,背臥位から立ち上がる動作の過程を分析する方法,または立ち上がるまでの所要時間を測定する方法がある。本稿では立ち上がり動作の所要時間測定における検者間・検者内信頼性について,一般化可能性理論に基づいて検討することを目的とした。背臥位からの立ち上がり動作を測定した経験のない,検者6名及び被検者男性6名を設定した。被検者に床からできる限り早く立ち上がらせた時の所要時間を,6名の検者がストップウォッチで測定した。最初にデータの信頼性係数を求めた。次にその信頼性係数を基にして,高い信頼性を保証するための必要な検者数と測定回数を決定した。その結果,高い信頼性を保証できる条件は,検者1人で3回以上繰り返し測定するか,または2人以上の検者で2回以上繰り返し測定する時であった。立ち上がり動作所要時間の測定は条件を決めれば高い信頼性を保証できるといえた。今後は,障害を有する症例の測定における動作終了の判断基準と,検者の測定に対する熟練度の影響について,追求していく必要があると考えた。
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© 2002 by the Society of Physical Therapy Science
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