理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
体幹回旋運動のマシーントレーニングが車椅子駆動能力に及ぼす影響
-介護老人保健施設に入所中の車椅子自走者を対象に-
浅井 結木村 美穂渡辺 和恵金澤 悠三浦 尚子佐藤 法明佐々木 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 21 巻 3 号 p. 281-285

詳細
抄録
介護老人保健施設で車椅子自走可能な入所者は,車椅子駆動時における走行速度,走行安定性,走行持久力の向上ならびにその能力が維持されることが望まれる。本研究の目的は,体幹回旋運動のマシーントレーニングを一定期間施行した後の体幹回旋能力の向上が車椅子駆動能力に与える影響について明らかにすることである。介護老人保健施設に入所中の車椅子自走者14名を対象に,マシーンを使用した体幹回旋運動のトレーニングを週5回,3週間実施した。トレーニング前後に,体幹回旋力と車椅子駆動能力の測定を行った。体幹回旋力は有意に増強した。車椅子駆動能力の変化については,2.5 m往復路駆動時間と6分間駆動距離はトレーニング前後で変化を認めなかったが,5 m駆動時間は短縮する傾向を認めた。以上より,介護老人保健施設に入所中の車椅子自走者における体幹回旋運動の3週間のマシーントレーニングは,車椅子の走行安定性や走行持久性を向上させないものの,体幹回旋力を増強させることで車椅子駆動の速度を速める可能性が示唆された。
著者関連情報
© 2006 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top