理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
特集
循環器疾患に関する呼吸器理学療法の実際
櫻田 弘治
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 21 巻 3 号 p. 305-310

詳細
抄録

循環器と呼吸器は非常に密接な関係にあり,呼吸理学療法を施行する上で循環器疾患に十分配慮することが必要不可欠である。近年,心臓血管外科領域では,低侵襲手術や手術後管理の進歩によって,心原性肺水腫の呼吸管理は,第一選択として非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を行うようになり 1, 2),人工呼吸器早期離脱やその後の早期離床が可能となったことが,呼吸器合併症の発症を少なくしている大きな要因である。今回,循環器疾患に関した呼吸理学療法に焦点をあて,病態の特異性と呼吸理学療法の戦略方法,実践について述べた。

著者関連情報
© 2006 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top