抄録
本研究の目的は, 上肢エルゴメーターによる酸素摂取効率勾配(Oxygen Uptake Efficiency Slope: OUES)の有用性を検討することである。健常成人男性10名を対象に, 上肢エルゴメーターと下肢エルゴメーターによるOUESを測定した。その結果, 上肢エルゴメーターでのOUESは下肢エルゴメーターのOUESの84%であり, 有意に小さかった(p<0.05)。また最高酸素摂取量(peak VO2)との関係は, 上肢エルゴメーターが相関係数r= 0.90, 下肢エルゴメーターが相関係数r= 0.92であり有意な相関を認めた(p<0.05)。OUESとpeak VO2との相関係数は無酸素性作業閾値とpeak VO2との相関係数よりも大きかったことから, OUESを用いた上肢エルゴメーターによる運動耐容能評価の有用性が示唆された。