理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
理学療法学生の情報リテラシーの実態調査
─e-learningは理学療法教育に何を与えるか─
小貫 睦巳丸山 仁司
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2008 年 23 巻 3 号 p. 425-430

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抄録

[目的]本研究は理学療法学生の情報リテラシーはどの程度であり,氾濫する医療情報の信頼性をどのように捉えているのか,各学年の進行に伴いそれらがどのように変化するのかを検討することを目的とした。[対象と方法]調査は四年制理学療法士専門学校の学生161名を対象に16項目のアンケート調査により行った。[結果]インターネット情報の信頼性判断の程度は学生の主観的な感じ方ではあるが学年が上がるにつれて有意に増加する傾向を示した。しかしそれでもまだインターネット情報の信頼性を高いとする学生が半数以上であった。[結論]これにより学年の早い段階から情報リテラシーを喚起する教育カリキュラムが重要であるという示唆が得られた。

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© 2008 by the Society of Physical Therapy Science
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