理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
若年健常成人における姿勢変化による血圧レベルの変動
曽田 武史矢倉 千昭高畑 哲郎岡 真一郎田原 弘幸
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2008 年 23 巻 4 号 p. 515-519

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抄録

[目的]本研究では,背臥位から腹臥位,続いて立位に姿勢変化させたときの血圧レベルの変動について調査した。[対象と方法]健常成人54名(男性27名,女性27名,平均年齢22.0±2.7歳)を対象に各姿勢における収縮期血圧(SBP),拡張期血圧(DBP)および脈拍数(PR)を測定した。[結果]腹臥位は背臥位や立位に比べてSBPが有意に低下し,背臥位に比べてPRが有意に増加した。立位は背臥位や腹臥位に比べて有意にDBPは上昇し,PRも増加した。[結語]本研究の結果から,背臥位から腹臥位への姿勢変化における短時間の血圧レベルの変動は,背臥位から立位への姿勢変化に比べてDBPやPRの変動が少なく,SBPが低下する可能性があることが示された。

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© 2008 by the Society of Physical Therapy Science
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