理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
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原著
ギャッチアップ座位のずり下がり姿勢が呼吸筋活動とエネルギー消費に与える影響
松本 浩実池田 匡
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2008 年 23 巻 5 号 p. 659-663

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抄録

〔目的〕ギャッチアップ座位のずり下がり姿勢が呼吸筋活動とエネルギー消費に及ぼす影響を明らかにすることである。〔対象〕整形,呼吸器疾患を有さない21人の成人男性(27±4.4歳)とした。〔方法〕表面筋電図と簡易熱量計を用いて実験を行った。筋電図は胸鎖乳突筋,僧帽筋,背筋,腹直筋,腹斜筋の5つを導出筋とし,検査肢位はギャッチアップ座位姿勢にて背上げ60 °膝上げ20°(姿勢1),背上げ60°膝上げなし(姿勢2),ずり下がり姿勢(姿勢3)の3つとした。〔結果〕呼気運動時に姿勢3では腹直筋の筋活動が他の姿勢より有意に高値であった(p<0.05)。またエネルギー消費も姿勢2に比べ姿勢3にて有意に高値となった(p<0.05)。〔結語〕ギャッチアップ座位でのずり下り姿勢は呼吸筋の過剰な活動が起こり,分時換気量の増大に伴ってエネルギー消費も増加することが明らかになった。
に高値となった(p<0.05)。〔結語〕ギャッチアップ座位でのずり下り姿勢は呼吸筋の過剰な活動が起こり,分時換気量の増大に伴ってエネルギー消費も増加することが明らかになった。

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