2008 年 23 巻 6 号 p. 717-720
[目的]静的姿勢保持は足圧中心動揺によって評価される。しかし足圧中心動揺パラメーター(パラメーター)には多くの種類があり解釈を複雑にするため,結果の解釈を簡略化するために静的姿勢保持5条件におけるパラメーターの相互関係を検討した。[対象]対象は健常成人24名とした。[方法]静的姿勢保持5条件(開脚立位,閉眼立位,閉脚立位,Mann肢位,片脚立位)における足圧中心動揺を10 s計測した。[結果]因子分析によりパラメーター間の共通因子を検討した結果,いずれの静的姿勢保持においても1因子しか抽出されなかった。[結語]静的姿勢保持の評価は,今回用いたパラメーターのうち,いずれか1つで代表できると考えられた。静的姿勢保持を反映するパラメーターの検討が今後の課題である。