理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
片脚ブリッジ動作における筋電図学的検討
─負荷を課した側臥位での股関節外転運動と比較して─
兵頭 甲子太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 24 巻 4 号 p. 565-568

詳細
抄録
〔目的〕本研究の目的は,片脚ブリッジ動作と負荷を課した側臥位での股関節外転運動の筋活動を比較し,片脚ブリッジ動作の有効性について検討することである。〔対象〕対象は整形外科的疾患の既住のない健常成人12名とした。〔方法〕負荷量(体重の0%,2%,4%,6%)と外転角度(外転0 °,10°,20°)を変えた側臥位での股関節の外転運動と片脚ブリッジ動作を行い,その時の中殿筋,大殿筋上部線維,大腿筋膜張筋の筋活動を測定した。〔結果〕片脚ブリッジ動作と負荷を課した側臥位での股関節の外転運動間に大きな有意差はなく,同程度の筋活動がみられた。〔結語〕今回の結果から,股関節外転筋への筋力増強訓練として,片脚ブリッジ動作が側臥位での股関節の外転運動と同程度の有効性があると考えられた。
著者関連情報
© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top