理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
三角筋部位別の表面筋電図周波数特性
甲斐 義浩村田 伸竹井 和人
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2009 年 24 巻 4 号 p. 605-608

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抄録

〔目的〕表面筋電図を用いて三角筋(前部,中部,後部線維)の筋活動の特徴について検討する。〔対象〕健常成人男性16名16肩(平均年齢22.9±2.9歳)。〔方法〕最大等尺性随意収縮(MVC)および50%,25%MVC時における,三角筋各線維の積分筋電(IEMG)および中央周波数(MdPF)を求め,これらを各%MVC間にて比較した。〔結果〕すべての線維において,%MVCの減少に伴い有意なIEMGの減少が認められた。前部および中部線維は,%MVCの減少に伴い有意にMdPFの上昇を認めた。一方,後部線維は各収縮強度において有意な差は認められなかった。〔結語〕三角筋は随意収縮強度と中央周波数との間に特異性があること,outer muscleとして役割のみならず,持続性も兼ね備えた活動性を有する筋である可能性が推察された。

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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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