理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
坐位姿勢の違いが側腹筋の筋厚と筋活動に及ぼす影響
小山内 正博舘川 康任田村 麻美子清水 弥生新井 美紗渡辺 裕介福山 勝彦秋山 純和
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キーワード: 坐位姿勢, 側腹筋, 筋活動
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2010 年 25 巻 1 号 p. 91-94

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抄録

〔目的〕姿勢変化に伴う側腹筋の活動を超音波画像診断装置と表面筋電図法で検証することである。〔対象〕健常成人9名であった。〔方法〕背臥位で安静呼吸と最大呼出の筋厚と筋活動を測定後,体幹を前傾位,中間位,後傾位で,各円背位と伸張位の6種類の坐位姿勢をとらせて再度測定した。〔結果〕最大呼出時に筋電図は,内腹斜筋だけが中間位伸張に対し前傾位円背,中間位円背,後傾位円背で有意差を認めた。安静吸気時は,筋厚で内腹斜筋に中間位伸張に対し前傾位円背,前傾位伸張,後傾位円背で有意差を認めた。〔結語〕中間位伸張は内腹斜筋の姿勢保持筋としての活動に関与しない姿勢と考えられる。最大呼出時の筋電図から内腹斜筋は呼気筋としての機能を発揮しやすい姿勢と考えられる。

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