理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
運動療法に取り組む外来患者の顧客満足と運動に対する動機づけの関連性の検討
田中 亮戸梶 亜紀彦
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2010 年 25 巻 2 号 p. 157-163

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,運動療法に取り組む外来患者の顧客満足と運動に対する動機づけの関連性を明らかにすることである。〔対象〕対象は,運動療法に取り組んでいる外来患者189名とした。〔方法〕顧客満足の測定には,Customer Satisfaction Scale based on Need Satisfaction(CSSNS)を使用した。運動に対する動機づけの測定には,Behavioral Regulation in Exercise Questionnaire-2(BREQ-2)を使用した。〔結果〕相関係数の算出およびカテゴリカル回帰分析の結果,顧客満足全体や顧客満足の下位概念は,運動に対する自己決定的な動機づけと有意に関連することが認められた。〔結語〕運動療法に取り組む外来患者の顧客満足は,運動に対する自己決定的な動機づけと関連するといえる。

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© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
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