理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
短報
ヒール靴の高さによる脊椎彎曲角の変化
松尾 奈々村田 伸宮崎 純弥甲斐 義浩
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 25 巻 6 号 p. 995-998

詳細
抄録

〔目的〕本研究は,高さの異なるヒール靴を着用した安静立位時の胸椎後彎角および腰椎前彎角の変化について検討した。〔対象〕健常成人女性27名(平均年齢21.4±2.5歳,平均身長158.3±5.0 cm,平均足長23.8±0.5 cm)とした。〔方法〕測定は,視線を正面に向けた安静立位姿勢を基準に,裸足とヒール高3 cm,6 cm,9 cmのヒール靴を着用した姿勢の胸椎後彎角および腰椎前彎角の変化を比較した。〔結果〕胸椎後彎角および腰椎前彎角は,ヒールの高さを変えても,有意な変化は認められなかった。〔結語〕ヒール靴着用は,安静立位姿勢の保持において脊椎彎曲角に影響を与えるとは言い切れないことが示唆された。

著者関連情報
© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事
feedback
Top