理学療法科学
Print ISSN : 1341-1667
原 著
常圧低酸素および高酸素環境への急性暴露による運動時の呼吸循環応答の変化
─理学療法における効果的運動環境を模索して─
片山 訓博大倉 三洋山崎 裕司重島 晃史酒井 寿美栗山 裕司稲岡 忠勝宮崎 登美子柏 智之藤本 哲也藤原 孝之
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2011 年 26 巻 3 号 p. 365-369

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抄録

〔目的〕常圧下における低酸素および高酸素条件への急性暴露が,運動時の呼吸循環応答へ与える影響を検討した.〔対象〕健常成人男性7名.〔方法〕膜分離方式により常圧環境下において低,通常,高の3つの酸素濃度条件を設定した.各条件下で自転車エルゴメータによる多段階漸増運動負荷を行い,安静時から運動最終時までの呼吸循環応答を測定した.低酸素濃度と通常酸素濃度,通常酸素濃度と高酸素濃度の呼吸循環反応を比較検討した.〔結果〕低酸素濃度では,通常酸素濃度に比べ呼吸循環器系への負荷が有意に増大した.特に,嫌気性代謝閾値以上の負荷において呼吸器系への負荷が大きくなる傾向にあった.高酸素濃度では,通常酸素濃度と大きな差を認めなかった.〔結語〕急性暴露における常圧低酸素環境においても,順化させた低圧低酸素環境での呼吸循環負荷と同様の効果が示された.

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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