理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
筋ストレッチの強度,時間変化による筋酸素動態の変化
大塚 翔太中嶋 翔吾柏木 彩矢菜南 頼康森沢 知之高橋 哲也
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2012 年 27 巻 5 号 p. 593-598

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抄録
〔目的〕どの程度の強度・時間でのストレッチが局所の血流を変化させ,筋酸素動態に変化を与えるかを調査することを目的とする.〔対象〕全ての測定プロトコルを完遂した健常大学生17名とした.〔方法〕下腿三頭筋に対し5ニュートンメートル(N・m)で60秒,5 N・mで120秒,10 N・mで60秒,10 N・mで120秒のストレッチ4パターンを無作為に合計4回行った.〔結果〕筋酸素動態は,10 N・mでのストレッチを120秒加えた方が有意な変化を示した.特に60秒~90秒間で,5 N・mと比べ有意な差を認めた.〔結語〕一定以上の時間・強度を用いないストレッチでは,ストレッチ中の筋血流制限やその後の反応性充血に乏しく,十分な代謝性の変化が得られないことが確認された.
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© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
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