理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
踵骨-下腿の運動連鎖の動態特性
江戸 優裕山本 澄子
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2012 年 27 巻 6 号 p. 661-664

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抄録

〔目的〕荷重位における踵骨内外反と下腿回旋の運動連鎖の動態特性を明らかにすることである.〔対象〕健常成人16名とした.〔方法〕三次元動作解析装置を用いて,立位での足部内外反運動時の踵骨と下腿の動きを計測した.また,その動態と下肢の理学所見の関係を分析した.〔結果〕踵骨内外反と下腿回旋は一定の比率で連動していた.その比率は4倍以上の個人差と,16名中9名に左右差が認められた.また,距骨下関節の可動範囲が運動連鎖の動態と関連することが示された.〔結語〕踵骨-下腿の運動連鎖の動態において,踵骨内外反と下腿回旋の比率は同一肢内では一定であるものの,個人差と左右差を有することが分かった.

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© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
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