抄録
〔目的〕周術期消化器がん患者の手術前後の身体運動機能変化や変化に対する性別,手術術式の影響について検討した.〔対象〕周術期消化器がん患者50名(男性27名,女性23名,平均年齢62.5±10.7歳)とし,性別2水準と手術術式2水準に分類した.〔方法〕各対象者に6分間歩行距離(以下6MWD)を手術前後で測定し,手術前後の6MWD変化率(以下%6MWD)を算出した.〔結果〕対象者全体と性別,手術術式各群で6MWDは,手術後有意に低下した.また,%6MWDは,性別と手術術式各群で各々有意な主効果が認められた.〔結語〕周術期消化器がん患者の身体運動機能は,手術前後で有意な低下が認められ,手術後の身体運動機能の変化に性別や手術術式の要因が影響している可能性が示唆された.周術期消化器がん患者の性別や手術情報は,手術後の身体運動機能変化に影響する重要な情報と考える.