抄録
〔目的〕本研究は,床面水平外乱による学習効果について筋シナジーに着目して明らかにすることを目的とした.〔対象〕対象は,健常若年者9名だった.〔方法〕三次元動作解析システムを用いて重心を算出し,10姿勢筋から自動姿勢反応の筋活動を導出した.6日間に渡り床面水平刺激を,1人計540回実施した.〔結果〕練習後の最大重心速度は,有意に減少した.不安定状態の後方刺激で,膝関節同時収縮パターンと前方動揺活動パターンの筋活動量は有意に増加した.〔結語〕中枢神経システムは,軽度の不安定状態で膝の同時収縮パターンと股関節戦略に類似した活動パターンを安定性向上のために学習によって強化することが示唆される.