理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
筋組織構造からみた下腿最大周径が反映する理学療法評価構成要素の再考
森上 亜城洋西田 裕介
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2013 年 28 巻 1 号 p. 21-26

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抄録
〔目的〕下腿最大周径,ヒラメ筋組織構造的要因,下腿底屈筋力との関係を検討し,下腿周径測定が反映する理学療法評価構成要素の再考に寄与することを目的とした.〔対象〕対象は,足部に疾患既往の無い健常成人50名とした.〔方法〕下腿最大周径は,下腿長を100%とし腓骨頭下端から26%部位を測定した.ヒラメ筋組織構造要因を筋厚,羽状角,筋線維長とし超音波画像診断により測定し,またヒラメ筋筋力を測定した.〔結果〕筋厚と羽状角は筋断面積としての要素,羽状角と筋線維長は筋力を反映する要素があるため,下腿最大周径,下腿底屈筋力の把握には筋組織構造的要因が関与していることが示された.〔結語〕下腿最大周径は筋組織構造的要因や下腿底屈筋力を反映していると示唆された.
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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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