理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
模擬的可動域制限時における上肢機能の左右差の解析:携帯型加速度計による長時間記録データを用いて
徳田 継祐李 範爽栗原 純一松本 哲朗風間 寛子白倉 賢二椎原 康史
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キーワード: 上肢機能, 左右差, 加速度計
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2013 年 28 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
〔目的〕手関節に装着した携帯型加速度計の24時間記録によるカウント数から算出された側性係数(acti-LQ)を用い,上肢機能の左右差を評価することを目的とした.〔対象〕健常者40名(実験1)と,さらにそのうちの右利き15名(実験2).〔方法〕実験1:質問紙での利き手の程度とacti-LQとの相関を調べた.実験2:1)制限なし,2) 右手関節または3)肘関節のサポーターによる可動域制限の3つの条件下で得られたacti -LQを比較した.〔結果〕実験1:既存の利き手スケールとacti-LQに有意な相関を認めた.実験2:肘関節制限でacti-LQが有意に減少した.〔結語〕加速度計の記録から算出されたacti-LQは,肘関節制限を来す運動器疾患における機能的左右差の評価に有用である.
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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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