抄録
〔目的〕ロボットスーツHALの装着が歩行能力にどのような即時効果をもたらすのかを検討する.〔対象〕HAL装着にて歩行可能であった被装着者45名(年齢57.1歳)とした.〔方法〕適応群と非適応群に分けられた対象者の歩行速度,歩行率,期待通り度を群間で比較し,加えて歩行の改善効果を適応群の自由記載の実証試験記録から分析した.〔結果〕両群ともに装着前に比べHAL装着時は歩行速度,歩行率ともに低下を示した.期待通り度は適応群で有意に高かった.装着による歩行の改善効果には「歩容の改善効果」など5つのカテゴリが形成された.〔結語〕HAL装着によって歩行速度や歩行率などのパフォーマンスは一時的に低下するが,歩容については初回装着時にも改善が期待される.