理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
外側広筋に対する振動刺激が膝関節伸展運動時の筋活動量に及ぼす影響
中林 紘二松本 典久水野 健太郎藤本 一美中川 佳郁甲斐 悟
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キーワード: 振動刺激, %iEMG, 外側広筋
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2013 年 28 巻 3 号 p. 383-387

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抄録

〔目的〕外側広筋に対する選択的な振動刺激が,膝関節伸展運動時の筋活動に及ぼす影響について明らかにすること.〔対象〕下肢に整形外科的疾患および神経学的疾患の既往のない健常男性10名(平均年齢26.8±9.2歳).〔方法〕外側広筋に対して持続的な振動刺激の負荷を与え,膝関節伸展運動時の%iEMG(外側広筋,内側広筋,大腿直筋)および膝関節伸展筋力を計測し,振動刺激前後で比較した.〔結果〕膝関節伸展運動時の外側広筋の%iEMGは,振動刺激後に低値であった.外側広筋に対する内側広筋の%iEMG比は,振動刺激後に高値であった.〔結語〕外側広筋に対して選択的な振動刺激を負荷した膝関節伸展運動は,外側広筋の筋活動を抑制することで相対的に内側広筋の筋活動を促進する.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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