理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
立ち上がり動作の内部股関節伸展モーメント産出に影響する筋機能の加齢変化
藤井 貴允戸田 晴貴石川 博隆木藤 伸宏佐々木 久登
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2013 年 28 巻 4 号 p. 463-468

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抄録

〔目的〕本研究は,椅子からの立ち上がり動作(Sit-to-Stand, 以下STS)における加齢変化の影響を,個々の筋が発揮する筋活動と関節モーメントの関係から明らかすることを目的とした.〔対象〕対象はすべて女性で,若年者16名,高齢者16名とした.〔方法〕三次元動作解析装置と表面筋電図を用いてSTSを計測し,下肢の関節モーメントと積分筋電図を解析した.〔結果〕膝関節活動が主体であった高齢者は,最大股関節伸展モーメントよりも最大膝関節伸展モーメントの方が大きく,大殿筋下部線維,中殿筋の筋活動は有意に高値を示した.〔結語〕膝関節活動が主体であった高齢者は,股関節伸展モーメントが低下する傾向を示し,大殿筋下部線維・中殿筋の筋活動を高め,持続的に活動し,STSを遂行することが示唆された.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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