2013 年 28 巻 6 号 p. 735-739
〔目的〕本研究は住宅訪問調査(以下;訪問)をどのような患者に対して実施してきたかを調査し,訪問の判断基準を検討することである.〔対象〕当院退院後に在宅復帰した患者136名とした.そのうち訪問を退院前に実施した者を訪問群,実施しなかった者を非訪問群に分類した.〔方法〕リハカルテより2群の基礎情報を収集し,比較検討した.〔結果〕ロジスティック回帰分析より,疾患別,入院期間,入院時車いす移動自立度の3つの因子が抽出された.〔結語〕中枢疾患を呈し,入院時の車いす移動が非自立の患者は訪問を早期から検討する必要があると思われる.