理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原  著
ポリオ罹患者の等尺性収縮運動におけるBorg CR-10(Category Ratio Scale)の妥当性と信頼性
泉 美帆子神子嶋 誠黒川 幸雄高倉 保幸川間 健之介
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 29 巻 1 号 p. 117-122

詳細
抄録
〔目的〕ポリオ罹患者の等尺性収縮運動におけるBorg CR-10尺度値の妥当性と信頼性を検討することである.〔対象〕ポリオ罹患者15名と同年代の健常者45名とした.〔方法〕等尺性収縮運動は膝関節伸展筋で実施した.最大筋力から算出した運動強度(計算値),計算値を視覚的フィードバックによって運動再現した時のBorg CR-10尺度値,Borg CR-10尺度値を運動強度指標として運動を実施した時の筋力(実測値)を測定した.計算値と実測値の一致性,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関を検定した.〔結果〕計算値と実測値は中等度から高い一致性が得られ,Borg CR-10尺度値と運動強度の相関は高かった.〔結語〕ポリオ罹患者においてCR-10「4:やや強い」は「筋の過用と廃用」が予防できる運動強度である可能性が示唆された.
著者関連情報
© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top