理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
健常男性における自転車エルゴメーター駆動中のChest Wall体積変化について
松下 和弘野添 匡史間瀬 教史高嶋 幸恵髙山 雄介橋詰 裕美和田 智弘眞渕 敏内山 侑紀山本 憲康福田 能啓道免 和久
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2014 年 29 巻 2 号 p. 295-299

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抄録
〔目的〕健常男性における自転車エルゴメーター駆動中のchest wall体積を,三次元動作解析装置を用いて測定し,その特徴を検討する.〔対象〕健常男性6人.〔方法〕ランプ負荷にて自転車エルゴメーターを症候限界域まで駆動させ,その間のchest wall体積を三次元動作解析装置を用いて測定した.〔結果〕安静時と比べて20%時以上の運動負荷強度で,終末吸気の体積変化では上部・下部胸郭体積が有意に増加し,終末呼気の体積変化では腹部体積の有意な減少が認められた.〔結語〕運動負荷強度の増加に伴うchest wall体積の変化は,終末吸気時には肋骨がより大きく引き上げられ,終末呼気時には腹部がより縮小することで,より大きな一回換気量を得ることが示唆された.
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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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