理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
異なる回転数におけるPassive Cycling Movementが心拍数と酸素脈に与える影響
藤田 大輔西田 裕介
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2014 年 29 巻 4 号 p. 565-568

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抄録
〔目的〕passive cycling movement (PCM)の至適回転数を明らかにするために,40 rpm,60 rpm,80 rpmにおける酸素摂取量,心拍数,酸素脈の変化を検討した.〔対象〕健常成人21名(男性11名,女性10名)とした.〔方法〕5分間の安静エルゴメータ座位後,下肢のPCMを5分間行った.この際,回転数は40 rpm,60 rpm,80 rpmをランダムに設定した.〔結果〕安静時と比較してPCM時において,HRに変化は認められなかったが,VO2,酸素脈は各回転数において有意に増加した.いずれの変数は回転数における差は認められなかった.〔結語〕PCMによってVO2/HRを増加させるペダル回転数は40 rpm以上であることが示唆された.
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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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