2014 年 29 巻 6 号 p. 905-909
〔目的〕本研究の目的は3Dデジタイザーによる骨模型の肩甲骨角度の測定信頼性を評価することである.〔対象〕健常成人男性16名.〔方法〕肩甲骨の前傾-後傾角度,上方回旋-下方回旋角度,内旋-外旋角度のICC(1,2),ICC(2,1),95%CI,SEM[°]を各々求めた.〔結果〕ICC(1,2)は0.89~0.71,ICC(2,1)は0.89~0.74,95%CIは0.96~0.51,SEMは0.47~0.13であった.〔結語〕3Dデジタイザーによる肩甲骨角度の測定ではSEMが小さかったものの,骨指標の規定をさらに厳密化してICCを改善する必要性が示された.