抄録
〔目的〕骨盤・下肢アライメントの年代間の相違とその性差を検討した.〔対象〕脊柱,下肢に整形外科的既往のない男女141名を,若年群,中年群,高齢群に分けた.〔方法〕骨盤前傾角度,膝伸展角度,骨盤傾斜角度,FTA,Q-angle,大腿骨前捻角,navicular drop test,leg-heel alignmentの測定を行った.〔結果〕高齢群でアライメント変化が著明に現れ,男性は膝屈曲方向,女性は骨盤後傾,股外旋,膝内反・屈曲方向へと変化することが示唆された.また,骨盤前傾角度,FTAは高齢群で性差がなくなることが明らかとなった.〔結語〕男女それぞれのアライメント変化の傾向を考慮し,理学療法を提供していくことが重要であると考える.