2015 年 30 巻 1 号 p. 135-139
〔目的〕特発性器質化肺炎(COP)に対する呼吸理学療法の有効性を検討することとした.〔対象〕COP患者一症例とした.〔方法〕症例研究法を用いて,初期(1週),最終(7週)の肺機能検査,心肺運動負荷試験,長崎大学呼吸器疾患日常生活活動評価表(NRADL)の評価結果を比較した.〔結果〕症例の運動耐容能,NRADLが改善した.〔結語〕Idiopathic Interstitial Pneumonias(以下,IIPs)の病型分類に基づく呼吸理学療法はCOP患者に対して有効であることが示唆される.