理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
ハイヒール歩行が立脚初期に膝関節屈曲角度を増大させるメカニズム
平井 茜青木 修伴 由衣菜佐久間 香向井 公一
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2015 年 30 巻 2 号 p. 155-159

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抄録
〔目的〕本研究の目的は,立脚初期における裸足歩行とハイヒール歩行の膝関節屈曲角度の違いを検討し,そのメカニズムを明らかにすることとした.〔対象〕被験者は,健常若年女性15名(平均年齢:19.8±0.7歳)とした.〔方法〕光学式三次元動作解析装置,床反力計,および表面筋電図を使用し,裸足およびハイヒール着用時の歩行を比較した.〔結果〕ハイヒール歩行では裸足歩行よりも膝関節屈曲角度が有意に大きく,大腿の起き上がり角度が有意に小さかった.しかし,下腿角度には有意差はなかった.〔結語〕ハイヒール歩行の立脚初期における膝関節屈曲角度の増大は,大腿部の起き上がりの不十分さによるものと考えられた.
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© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
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