抄録
〔目的〕本研究は胸椎弯曲角度,腰椎弯曲角度,骨盤後傾角度が胸郭可動性や呼吸機能に影響を及ぼす程度を明らかにすることを目的とした.〔対象〕対象は健常成人男性14名とした.〔方法〕骨盤前後傾中間位,10°後傾位,30°後傾位,50°後傾位の端座位で呼吸機能,胸郭拡張差,胸腰椎弯曲角度を測定した.また胸郭可動性,呼吸機能と胸椎後弯角度,腰椎後弯角度,骨盤後傾角度の関係について重回帰分析を行った.〔結果〕胸郭可動性と呼吸機能は骨盤後傾角度の程度に最も影響された.次いで腰椎後弯角度,胸椎後弯角度が影響した.〔結語〕骨盤後傾角度の改善が胸郭可動性と呼吸機能を改善する可能性があることが示唆された.