2015 年 30 巻 3 号 p. 359-362
〔目的〕歩行時間の左右差を検証した.〔対象〕健常成人36名(72肢)男性18名,女性18名.すべて右脚がボールを蹴る脚であった.〔方法〕圧力センサを踵と母趾球と母趾に貼付し,歩行時間を計測した.1歩行時間(踵接地から同側の次の踵接地),全立脚期(一側の踵接地からその同側の母趾離地),立脚Ⅰ相(踵接地から母趾球接地),立脚Ⅱ相(母趾球接地から踵離地),立脚Ⅲ相(踵離地から母趾離地)を算出した.〔結果〕時間因子からと1歩行時間の割合ともに立脚Ⅱ相とⅢ相において有意な左右差が認められた.〔結語〕異なる足の働きによって,歩行時間に左右差が生じる.