2015 年 30 巻 4 号 p. 519-521
〔目的〕足把持力と50 m走の疾走速度との関係について明らかにすることを目的とした.〔対象〕健康な男子学生101名を対象とした.〔方法〕足把持力は,足指筋力測定器を用い,片足で椅座位姿勢にて3回行った.50 m走は,裸足と靴の2条件で行い,それぞれ2回行った.〔結果〕靴よりも裸足の疾走速度は大きかった.また,両条件において,足把持力と正の相関関係が認められ,相関係数には条件間で差は認められなかった.〔結語〕足把持力は,疾走能力に重要であり,基礎的な身体づくりに役立つ能力であると示唆された.