2015 年 30 巻 5 号 p. 693-697
〔目的〕専業主婦を対象に,座業時間を含む身体活動量について,主観的な評価と実測値との関連を検討した.〔対象〕24~44歳の専業主婦17名を対象とした.〔方法〕IPAQ日本語版と活動量計によって得られた身体活動量をそれぞれ,高強度活動,中等度強度活動,座業の三段階に分類し,総身体活動量を含めた4項目について比較検討した.〔結果〕主観的な評価と実測値の比較では,総身体活動量・座業で実測値の方が有意に高く,相関関係は全4項目でほとんど認められなかった.高強度活動が実測されたにも関わらず全く行っていないと自覚する者が82%であった.〔結語〕専業主婦では,主観的な評価より高い身体活動量が実測された.