抄録
〔目的〕片麻痺患者の歩行中における短下肢装具の役割を,麻痺側の下肢荷重量(WBR)に着目して検証することである.〔対象〕歩行に人的介助を必要としない,短下肢装具を作成した片麻痺患者15名を対象とした.〔方法〕裸足時および短下肢装具装着時における平行棒10m歩行のWBRは,ステップエイド®を用いて測定した.装具の有無における歩行中の麻痺側WBR,WBRの変動係数(CV),10m歩行時間を比較した.〔結果〕装具装着時の平行棒歩行は裸足時と比較して10m歩行時間,WBR,CVが有意に減少した.〔結語〕片麻痺患者における短下肢装具は歩行中のWBRやCVを減少させ,歩行速度を向上させる役割があることが明らかとなった.