2016 年 31 巻 1 号 p. 49-52
〔目的〕座位体幹荷重支持機能テスト(TRT)による評価尺度と体幹筋機能との関係を検討した.〔対象〕高校男子サッカー部員と大学アメリカンフットボール部員の計80名とした.〔方法〕体幹筋機能の評価はFront Bridge Test(FB),Side Bridge Test(SB)を用いた.〔結果〕TRTとFBおよびSBとの間に有意な相関は認められなかった.しかし,TRTの測定値の大きい優位側と小さい劣位側で比較すると,FB,SBともに優位側で姿勢保持の時間が有意に長かった.〔結語〕個人内のTRTの強度差がブリッジ動作の左右の姿勢保持時間の違いに影響を与える一要因である.