抄録
〔目的〕本研究は呼気ガス分析により呼吸商と酸素摂取量を指標とし,トレッドミル歩行時のTrunk Solution(TS)とダイエットベルト(Dベルト)の装着の身体活動の代謝への影響を検討すること.〔対象〕説明の上,研究参加に同意を得た脊柱に整形外科疾患の既往のない健常成人男性9名,女性5名とした.〔方法〕用具なし,TSまたはDベルトを装着の3条件とし,至適速度でトレッドミル上における歩行を行い,呼吸商と酸素摂取量を測定した.3条件の比較には一元配置分散分析反復測定法を用いた後,多重比較検定(Bonferroni法)を実施した.有意水準は5%とした.〔結果〕TS装着と用具なしの間では呼吸商に有意差はみられなかったが,他の条件と比較して,Dベルト装着時では有意に増加した.酸素摂取量は,用具なしと比較してTS装着時に有意に増加した.〔結語〕TS装着時において酸素摂取量が高く,脂肪燃焼量も多いため,他の条件と比較してTS装着下における歩行が身体活動の代謝に有効である可能性が示唆された.