抄録
〔目的〕院内転倒が多発する朝夕の時間帯におけるバランス能力を検討した.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院した79名を対象に,Standing test for imbalance and disequilibriumを用いて昼食前,夕食後,朝食前に評価し,それぞれを比較するとともに,年齢・認知機能・筋力・日常生活活動・薬剤服用の有無について検討した.〔結果〕バランス能力が良好な患者はそうでない患者に比べ,年齢が若く,認知機能,筋力,日常生活活動が良好であった.日中のバランス能力が良好な患者は,朝夕のバランス能力が低下した.一方,日中バランス能力が低い患者は,時間帯にかかわらずバランス能力が低かった.〔結語〕バランス能力の日内変動を踏まえた転倒予防対策が必要である.