抄録
〔目的〕本研究の目的は,クロスステップ反復練習の片脚立位時の姿勢安定性および姿勢戦略への即時効果を検証することである.〔対象と方法〕14人の健常若年者を対象とした.練習前後のテスト課題として,被験者は片脚立位姿勢を15秒保持した.練習課題は,クロスステップ動作を100回反復した.練習効果検証のため,足圧中心点(COP) から体重心(COM)までの距離(COP-COM間距離),荷重量メカニズムとCOP位置メカニズムを算出した.〔結果〕練習後,片脚立位中のCOP-COM間距離は減少し,加速相で荷重量メカニズム,減速相でCOP位置メカニズムが増大した.〔結語〕クロスステップ練習は,姿勢戦略を変化させ,片脚立位中のCOP-COM間距離を近づける能力を高め,姿勢安定性を向上させることが示された.